Rouge Noir

その赤は炎の真紅。形ある景色を悉く灰に変えてしまう大炎上。其の姿、さながらこの世全ての穢れを焼く烏枢沙摩明王の如し。
その黒は新月の夜。時の流れに埋もれた遥か太古の負の遺産。其の態、さながら無明長夜に彷徨う衆生の如し。

――その日、私は恐ろしい火と闇を見た。

この記事を書いた人