今日から11月。
11月は他の月と比べて、何かと日干支を気にする季節 (ex. 炉開きの亥の日、酉の市の酉の日) だと個人的には思っています。
ところで、今年の亥の日はちょうど明日 11/2 でタイミングが宜しいようで。
確か、炉開きの亥の日は猪が五行では水行に相当するので、水克火で亥の水で火事を抑制する、という考えと言われていたかと。
しかし猪は猪突猛進とかのイメージで五行で言うと火行のような印象を受けますが……何故か水なのですよね。しかも陰陽で言うと陰。
……まあ、十二支の動物自体がそもそも後付けで、元々は植物の成長の様子を表現したものということなので動物のイメージは無視しても良いのかな、と。
それはそれとして猪というと勝軍地蔵の乗る動物でもあり、勝軍地蔵は愛宕様の本地仏でもあると考えるとやっぱり火……いや、火伏の神様だからむしろそこは水で合っているのか。
前置きは長くなりましたが紆余曲折の思考を経て、猪は摩利支天の乗り物でもあったな、と思い至りました。
摩利支天はサンスクリット語だとマリーチ。元々はヒンドゥー教の陽光や月光の化身であり陽炎の象徴。
戦国時代は言ってしまえばステルス戦闘の加護が得られるとして武将から信仰が篤かったとか。
で、マリーチと言えば個人的にはサガフロ2のクヴェル「アンバーマリーチ」なわけです(漸く本題)。
名前的には訳すると「琥珀の摩利支天」とか「琥珀の陽炎」となるのだろうなー、とはアタリは付けていたのですが、ではなぜ「琥珀」と「陽炎」が結びつくのか……と久々に調べようと検索したところ。
- Xユーザーのkoizumiさん: 「琥珀は琥珀なのですが、何者かの手による加工品ではなく、中にマリーチがたゆたっているように見える霊験あらたかな琥珀、というつもりでこさえたアイテムでした。ではそのマリーチとは?」 / X
- Xユーザーのkoizumiさん: 「いわゆる、カゲロウ(Mayfly)の埋まった、虫入り琥珀。こちらが表の解答。カゲロウは水辺によくいる、小さくて緑色のふにゃふにゃした羽虫なんですが、あまりに弱々しく(実際、飛ぶというより宙を漂う)、成虫になって数時間で死んでしまうことから、陽炎の名を得たとか(という説もあります)」 / X
- Xユーザーのkoizumiさん: 「マリーチ、語源は陽の光、月の光を意味するサンスクリット。そしてここからが裏の解なのですが、一見綺麗な傷一つない琥珀、それが内部の僅かな傷により、光の加減で中にたゆたう美しい天女が見えるというもの。」 / X
- Xユーザーのkoizumiさん: 「サガフロの世界とサガフロ2の世界に繋がりはありませんので設定的にどうということはありませんが、琥珀の中に踊る天女はサガフロに登場するマリーチのイメージ、光にかざすと、ウィンクする彼女の姿が見えます。きっと。」 / X
- Xユーザーのkoizumiさん: 「と、まあ、元ネタは大好きな映画ピンクパンサーだった訳です。陽炎=マリーチに関しては、今は少しググるだけでこれらの設定を考えていた頃の私よりはるかに多くの知識が得られると思いますので、ご興味ある方は、ぜひ。その際、私がなにか勘違いしていても見逃してくださいね。」 / X
この一連のポストがヒットしたのです。
で、どなたが投稿されたものなのかとユーザを拝見したら……全てを察しました。
まさかの正解が提示されていました。
映画ピンクパンサーの「内部にピンクの豹が浮かび上がるというダイヤモンド」から着想を得て「内部(の僅かな影により、光の加減で)にカゲロウ(orマリーチ(天女))が見える琥珀」ということが真相だったようです。
でもこれはこれで、これも子供のころから宿題だった「なんで琥珀と陽炎なのか?」という疑問が解決しました。
……流石にこれは琥珀と陽炎、マリーチまでは辿り着いてもその2つを結び付けるもの(今回はピンクパンサー)まではいくらアイテムの名前を掘っても出てこないでしょうね……。
SNSがあって良かった、と再び思う一幕でした。ありがたや……。