八意 永琳と八意思兼神

八意 永琳と八意思兼神

八意思兼神。この神は言うまでも無く、ご覧の通り八意永琳の元ネタである神さまです。

八意は言うまでも無くその姓に。思兼はオモイカネと読みます。

そう、そう、スペルカード 操神「オモイカネディバイス」・神脳「オモイカネブレイン」の元ネタですね。また、この神は人の持つ知識を体現したような神様。永琳の天才、月の頭脳というその形容は無論ここからですね。

八意 永琳スペルカード・オモイカネ系統

八意思兼神の一計によって天之岩戸から天照大御神を再び外に連れ出す事に成功した、という、天之岩戸の説話から考えると…操神「オモイカネディバイス」・神脳「オモイカネブレイン」のあのレーザーを発射して自機を回転するよう誘導する使い魔は鏡でしょうかね?

まさに天之岩戸から天照大御神を導くように、レーザー(鏡から発せられる光)によって画面上部へと導かれる自機達…。

さて、鏡であろう使い魔がレーザーを発するのは、鏡に電飾のような光源が取り付けられていたのか、それとも、永夜抄の自機である8人の人妖達が光り輝くように美しいからであったのか。

…”光り輝くように美しい”…かぐや姫の名前の由来を示す一説には、”かぐや”とは”かがやくような”、の音から名付けられた、という説があります。

もしかしたら…蓬莱山 輝夜を地上から月の世界へ…あたかも神話の太陽女神のように連れ戻す為の装置・頭脳…永夜抄のストーリーも絡んでくるネーミングという事でしょうか。流石師匠。

八意 永琳と八意思兼神2

八意思兼神は天之岩戸に天照大御神が隠れてしまった際に”深く謀り遠く慮り『日本書紀』”て祭りを行うとあります。

八意思兼神はこの他、天孫降臨に先立って地上を平定する為に派遣する神々の選定も行っており、天孫降臨の際には瓊瓊杵尊と共に随伴して天降っています。

また、その際に天照大御神から神鏡の祭祀を司るように命じられています(『すぐわかる 日本の神々 聖地・神像・祭りで読み解く』 鎌田 東二監修 株式会社東京美術 2005、『「日本の神様」がよくわかる本』 戸部 民史著 PHP研究所 2004)。

師匠が天才と言われ月の頭脳の異名を持つのはこの八意思兼神の性格からというのは以前に紹介した通りです。

ところで、八意思兼神は天照大御神から直々に鏡の祭祀を任されています。

オモイカネ系統のスペルカードに出現する使い魔が鏡とすれば、上記の件があるからこそ、師匠はスペルカードとして神具(鏡)を使うことができたのではないか、と考えられますね。

さて、他のスペルカードについて少し見てみましょうか。天丸「壺中の天地」・薬符「壺中の大銀河」は古代中国の故事、”壺中の天”からでしょう。

その昔、汝南(じょなん)の役人で費長房(ひちょうぼう)という人がいたといいます。その費長房が不思議な老人と出会い、一日、壺中の別天地に行きそこで酒を飲み、歓を尽くした後に再び壺の外に出てきた、という説話(『岩波 故事ことわざ辞典』 時田 昌瑞著 株式会社岩波書店 2000)。

大銀河は天地の拡張バージョンと考えられます。両者共に一種の理想郷とも思われますね。

覚神「神代の記憶」・神符「天人の系譜」は、永夜抄スペルプラクティスモードでのコメントにあるように、また見た目からも系譜を模しているのは自明です。

しかし、問題は何の系譜、かでしょうか。レーザーが系譜を描いているのであれば、またそれを忠実に守るのであれば、師匠は全ての最初の場所に位置しています。神話上の八意思兼神は、

  • 天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
    • 高皇産霊命(たかみむすびのみこと)
      • 八意思兼神

と繋がっています(高皇産霊命からは神皇産霊命(かみむすびのみこと)、栲幡千々姫命(たくはたやちぢひめのみこと)にも系譜は連なっています)。

レーザーは神々の系譜を完全には再現していないので、忠実に守るべきかどうかは論議が問われますが、その始原の一致を求めるのであれば、師匠は天御中主神にも比定される事になります。

天御中主神は万物の根源神であり、その名の通り天空(宇宙)の中心を司る、とされています。

そしてそれが民間信仰では妙見菩薩に習合されており、妙見菩薩は北極星や北斗七星を神格化した存在とされています。

…そういえば、師匠の服には北斗七星が輝いていましたね。

これについて、また師匠に関する考察はKEIYA氏が自身のサイ『PARADOX』にて熟考されているので、より詳しい考察をお求めの方は是非どうぞ。…なので私如き小物が重箱の隅をつつく様な無粋な真似をするのもどうかと思うのですが…(汗

この記事を書いた人