霖埜梦

先週半ばくらいからですから、一週間半でしょうか。太陽をしっかりと見た記憶がありません。火、水辺りは雨脚が遠のいたものの、それ以外はずっと雨。「秋の長雨」「秋霖」という感じの雨が続いています。その上、超大型で非常に強い台風第21号が接近しつつあり、明日には上陸するかもしれないという予報が出ており、なんとも陰鬱な天気と気分が続いています。

気分といえば、もう一つ陰鬱になる要因がありました。靴です。
春先に、それまで履いていた靴の靴底が剥がれてしまったので、軽量で夏の湿気に強い、換気性の高い靴を購入したのですが……換気性が高い代わりに、水には弱かったようです。水溜まりはおろか、濡れた草叢が靴底の、接地部分ではなく浮いたメッシュ部分に触れても、どうやらそこから浸水するようで、この一週間靴の中がわりと悲惨なことになっていました。

流石に耐え兼ねて、先日雨の日用の靴を新しく買い足しました。ここ最近の長雨の影響からか、靴屋さんには雨の日用のコーナーができており、天候によるニーズの変化を的確に捉えているなぁ、と感心しました。やはり商売はニーズを読み取ってこそですよね。そのコーナーにホイホイ釣られて購入に至ったわけです。まだ本番投入はできていませんが、きっと活躍してくれると信じています。

そこでふと改めて考えてみると、何かを買うという行為は、モノやサービスを入手するだけではなく、そのモノやサービスによって自分が何かの効果を期待しているのだと思い至りました。今回の靴で言えば、雨の日に靴の中に浸水される憂鬱からの解放です。そして、その現状の優先度の高さと、それに対する費用対効果を考え、納得の行く値段であれば購入する。
その効果と費用を秤に掛けて釣り合うか。裏を返せば、仮に自分が何かを提供してお金を頂くシチュエーションにおいては、提供するモノやサービスにそれ相応の品質と効果を提供することができるかを考えなければいけないのかな、と。

降り続く霖から、商いのことを少しばかり考えさせられました。

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