続・妙見菩薩を拝みにに続いてもう一箇所参拝を。全国でも珍しい部類と思われる、羊の名を冠する神社です。
こちらは羊神社。狛犬ならぬ狛羊はいらっしゃいますし、羊が描かれた大きな絵馬もありますが、動物の羊そのものではなくこの地や周辺に伝わる「羊太夫」を祀る神社。神紋が「下り藤に五輪塔」というのも面白い。
上毛三碑の一つ「多胡碑」に刻まれた人物で、秩父の辺りでは銅山に関わったとか、養蚕や製糸・機織を盛んにするなどの産業に力を入れたり、かと思えば奈良と頻繁に行き来したとも伝わります。
伝説では従者八束小脛の引く馬で空を飛んで都に日参していたが、昼寝をしていた八束小脛の脇に羽が生えていることに気付いた羊太夫がいたずらでその羽を抜くと八束小脛は空を飛べなくなってしまい、都に日参できなくなってしまいました。
そこで謀反の疑いをかけられ討伐されたといいます (一時逃げるときに金色の蝶に化けたとも)。
これはこれで面白い伝説なので深堀りしてみたいところではあります。