妙見菩薩を拝みに

4月頭に妙見菩薩を詣でてみました。

今回訪れたのは高崎市のその名も「妙見寺」。ちょうど桜が満開~散り際で綺麗でした。

妙見寺について案内板の説明等から軽くご紹介を。

創建は不詳ながら、霊亀年間~天平年間(715~720年)頃に河内国天白山妙見寺より勧請されたと伝えられているそうです。

また、伝説では和銅7年秋に上野国大掾藤原忠明が妙見寺に来て宿泊し、夜半に目が覚めて庭に出て四方を見渡すと乾(北北西)の方に光が立ち上っていた。不思議に思って侍臣を遣わせ調べると、冷水町の小祝池からと分かった。池の水底を探させると、目が赤く首の白い珍しい亀を得た。これを時の帝に献上したところ大変喜ばれ、同年9月2日に元号を霊亀に改められた、とのこと(『花園星神記』より)。

延暦16年(797年)に成立した『続日本紀』に妙見寺に関する記述があることから、その頃から存在していたと考えられるため古いお寺と言えるかと。

平良文により秩父神社に勧請された他、鎌倉時代にはその子孫の千葉氏により房総半島の各社(千葉神社など)にも勧請されたとのことです。

なお、 Wikipediaに拠ると

羊妙見とも呼ばれ、多胡碑の「羊」との関連を指摘する向きもある。

妙見寺 (高崎市引間町) – Wikipedia

とのことですが、境内でそれらしき痕跡を見付けることはできませんでした。残念。

あと、境内に観音様が多かったですね。

この記事を書いた人

アルム=バンド

東方Project から神社と妖怪方面を渡り歩くようになって早幾年。元ネタを調べたり考察したり巡礼・探訪したりしています。たまに他の事物も調べたりします。
音楽だと Pain of Salvation を中心に Dream Theater などのプログレッシブメタルをメインに聞いています。
本は 平行植物 。