漸くノルウェーの Primstav を手に入れることができました……二十余年の探求の果てに辿り着きました。
ざっと眺めてみただけでも Runic Calendar とは異なり、ルーン文字による七曜日の記述は目盛りに簡略化されていることが分かります。比較としては先日の記事も参照。
また、復活祭を計算するためのメトン周期に基づく19の黄金数を示すシンボルもなさそうです。
ということは、単純に日付の目盛りと、日付固定の祝祭日の表記のみに特化しているように見受けられますね。
例えば一番分かりやすいのはこれでしょうか。「25D」とあるので、 December 25 ということで月日を表しているものと思われます。ここはクリスマス……というよりは、その原型であるユールだと思われます。これは角杯で酒宴することから、角杯をシンボルとしているのだと考えられます。
次に「1N」。これは November 1 なので諸聖人の日だと思います。
続いて直近の日付で言うと、鍵のようなシンボルが気になりました。ここは目盛りからすると6/29。調べてみると聖ペトロの日だそうです。
聖ペトロといえば、天国の門を開く鍵の番人としても知られる聖人。だから直感的に鍵だと思ったのはまさしく鍵で合っている、というわけですね。今日J2 (July 2)は何でしょう……羊の毛刈りとかに使う道具なのか、鞭なのか……ちょっと分かりませんね。日本ならば半夏生ですがそんなわけないですし。
まだまだ読み解けているのは極々一部ですが、シンボルにそれぞれ意味があるはずなので興味深いです。