死符「ゴーストタウン」
- ゴーストタウン(ghost town)
- 住民が何らかの理由で町を離れたことにより廃墟、またはそれに近い状態になった町のこと。廃鉱になった鉱山町などが分かりやすい例。
アメリカ西部の金銀採掘者の飯場であった町は鉱山が堀り尽くされた後にゴーストタウンとなる例が多かったという。
- 住民が何らかの理由で町を離れたことにより廃墟、またはそれに近い状態になった町のこと。廃鉱になった鉱山町などが分かりやすい例。
廃鉱となった鉱山町という例以外でゴーストタウンができる場合としては、天災や人災による避難によるもの、強制移住などの政策による人の移動などが挙げられようか。
なお、本来のゴーストタウンは上記の通り人がほとんどいなくなった町を指すが、本スペルカードでは死者(幽霊、ゴースト)のフリをした妖精がたくさんいる町、といった意味合いが感じられる。
― 出典 ―
- 『ダブルスポイラー ~ 東方文花帖』 上海アリス幻樂団製作 2010
- ※ 劇中のスペルカード、文・はたてのコメント など
― 参考文献 ―
- 『広辞苑 第六版』 新村 出著 岩波書店 2008
- 『平凡社 大百科事典 5』 下中 邦彦編集発行人 平凡社 1984
- 『Wikipedia(ゴーストタウン)』 http://ja.wikipedia.org/wiki/
「死体繁華街」
- 死体・屍体(したい)
- 死んだ人や動物の体。
- 繁華(はんか)
- 花が咲き乱れること。その地に人が多く集まり賑わうこと。
- 繁華街(はんかがい)
- 多くの商店が並び、多くの人が集まり賑わうこと。
これより、スペルカード名は「死体が多く集まってにぎわう場所」といった意味であろうと考えられる。
実際、多くの妖精(ゾンビフェアリー)が画面中に所狭しと現れる。
お燐は死体を運び、灼熱地獄跡の燃料としていることや、スペルカードを行使する場所が灼熱地獄跡の中であることから、本スペルカードを行使するには最適な環境であったとも思われる(出現するのがゾンビのフリをしている妖精であったり、『地霊殿』劇中でのお燐のセリフから灼熱地獄の奥地では死体は燃え尽きてしまうのではないか、などというツッコミも考えられるが)。
なお、本作でのお燐の一つ前のスペルカードは死符「ゴーストタウン」であり、文字通りの意味ならば人が居なくなった地域と多くの人で賑わう地域とで対比になっていることも着目すべきであろうか。
― 出典 ―
- 『ダブルスポイラー ~ 東方文花帖』 上海アリス幻樂団製作 2010
- ※ 劇中のスペルカード、文・はたてのコメント など
― 参考文献 ―
- 『広辞苑 第六版』 新村 出著 岩波書店 2008
- 『学研 現代新国語辞典 改訂新版』 金田一 春彦著 株式会社学習研究社 1997
- 『Yahoo!辞書(繁華、繁華街)』 http://dic.yahoo.co.jp/
酔歩「キャットランダムウォーク」
ランダムウォーク(random walk)とは、(主に微粒子などについての)確率的な運動、またはその運動の確率論的モデルのことをいう。
酩酊者の歩き方のように進む方向が一定ではない運動であり、”乱歩”、”酔歩”とも呼ばれる。
具体的には、ランダムウォーク Sn (n ≧ 1) は、互いに独立かつ同分布である確率変数族 Xn (n ≧ 1) によって
Sn = Σni = 1Xi
と定義される(このときの Sn は部分和となる)。
なお、ランダムウォークはマルコフ過程(未来の状態が、与えられた現在の状態でのみ決定し、過去の状態にはよらないという性質を持つ確率過程)の特殊な例でもある。
また、ランダムウォークはブラウン運動の単純な理論的モデルとみなせる。さらに、統計力学、量子力学、高分子の構造などの分野に応用される。
スペルカードの名称は、上記のランダムウォークに『地霊殿』でのお燐のスペルカード、猫符「キャットウォーク」及び 猫符「怨霊猫乱歩」を掛けたものと思われる。
ちなみに、スペルカード名はランダムウォークであるが、本スペルカードでのお燐の動きは進む方向は左右交互で一定(ただし、進む距離は一定ではない)。
― 出典 ―
- 『ダブルスポイラー ~ 東方文花帖』 上海アリス幻樂団製作 2010
- ※ 劇中のスペルカード、文・はたてのコメント など
― 参考文献 ―
- 『平凡社 大百科事典 15』 下中 邦彦編集発行人 平凡社 1985
- 『数理情報科学事典(新装版)』 大矢 雅則/今井 秀樹/小嶋 泉/中村 八束/廣田 正義編集 株式会社朝倉書店 2005
- 『岩波情報科学辞典』 長尾 真/石田 晴久/稲垣 康喜/田中 英彦/辻井 潤一 所 真理雄/中田 育男/米澤 明憲編集 株式会社岩波書店 1990
- 『Wikipedia(ランダムウォーク、マルコフ過程)』 http://ja.wikipedia.org/wiki/