奇跡「弘安の神風」
二度目の元寇(弘安4(1281)年)の際に吹いたとされる神風のこと(東風谷 早苗考察第2章も参照)。
『諏訪大明神絵詞』ではこの二年前、つまり弘安2(1279)年の夏の神事の際に巨大な龍が雲に乗って西へ向かう様子が目撃されたといい、その二年後の神風は諏訪大明神が起こしたものだと伝える。
石清水八幡宮にて叡尊が八幡大菩薩に祈願し、神風が起きたというように神風を起こした神仏についてはいくつか伝承が存在するが、スペルカードの行使者から見て、ここでは諏訪大明神としたい。
弾幕としては若干形状が異なるが、同じ系統のスペルカードとしては奇跡「神の風」 や 大奇跡「八坂の神風」もこれに含まれようか。
― 出典 ―
- 『ダブルスポイラー ~ 東方文花帖』 上海アリス幻樂団製作 2010
- ※ 劇中のスペルカード、文・はたてのコメント など
― 参考文献 ―
- 『藤森栄一全集 第十四巻 諏訪神社』 藤森 栄一著 株式会社學生社 S.61
- 『図説日本呪術全書』 豊島 泰国著 株式会社原書房 1998
- 『ビクトリア現代新百科 11』 渡辺 ひろし編集責任者 株式会社学習研究社 1973
- 『平凡社大百科事典 14』 大中 邦彦編集発行人 平凡社 1985
蛙符「手管の蝦蟇」
『星蓮船』に既出なので、詳しくは東風谷 早苗雑考 星蓮船の装備についてを参照のこと。
前回はボムであったスペルカードであるが、今回はちゃんと弾幕。なお、爆発直後に画面全体に発生する弾をよく見ると、洩矢 諏訪子のスペルカードである蛙狩「蛙は口ゆえ蛇に呑まるる」 や 土着神「宝永四年の赤蛙」と同様に複数の粒弾が重なった状態で発生し、それが拡散するというタイプであり、その弾幕の展開が類似している。
このことから、このスペルカードの弾幕も蛙を表していると考えることができるのではないだろうか。
― 出典 ―
- 『ダブルスポイラー ~ 東方文花帖』 上海アリス幻樂団製作 2010
- ※ 劇中のスペルカード、文・はたてのコメント など
― 参考文献 ―
上記リンクを参照。