秋符「フォーリンブラスト」
- fall
- 落ちる、落下する。落ちること、落下。
- 秋。
- fall in
- (川などに)落ちる。
- (建物などが)内側に崩れ落ちる。(地盤が)陥没する。
- blast
- 突風、一陣の風。
- 爆発、爆発による衝撃波。
- 葉枯れ病。
- in blast
- (炉などが)活動中(運転中、送風中)で。
スペルカード名は fall in blast、 falling blast、 あるいは fallen blastであろうか。
いずれにせよ、落下(落葉)の突風、といった意味であると思われる(fallen leaves で落ち葉の意味)。
弾幕は、巨大な赤弾が突風を、それによって撒き散らされる小弾が突風によって散らされた落ち葉を表しているものと考えられる。
余談だが、秋の暦には二百十日(現在の9月1日頃。この日は台風が多いとして忌まれた)が存在し、台風の襲来によって収穫前の稲が被害を受けやすかったこと、またこの日に合わせて風鎮めの祭事や神事を行うなど、秋は風(強風)が意識されやすい季節だったといえるのではないだろうか。
このことから、静葉は fall(落下の他に秋の意味も持つ)と blast(突風)の二つの単語を組み合わせた名のスペルカードを行使したのかもしれない。
― 参考文献 ―
- 『ランダムハウス大英和辞典 第2版』 小学館ランダムハウス英和大辞典第二版編集委員会編 小西 友七/安井 稔/國廣 哲彌/堀内 克明編集主幹 S. B.フレックスナー編集顧問 小学館 1994
- 『ジーニアス英和辞典 第3版』 小西 友七/南出 康世編集主幹 株式会社大修館書店 2003
- 『Yahoo!辞書(fall、blast )』 http://dic.yahoo.co.jp/
枯道「ロストウィンドロウ」
- 古道(こどう)
- 古い道路、旧道。古来の道義・文化。
- lost
- 失われた、なくなった、行方不明な、遺失した。負けた、破滅した、忘れられた。
- windrow
- (乾かすためにかき集められた)干し草の列。
- (風に吹き寄せられた)落ち葉(ごみ、雪など)の列。
- wind
- 風。
- row
- 列、並び。
枯道という単語は存在しないようだが、”枯”の字が”木”と”古”に分解できること、また”こどう”と読めることから、上記の「古道」がイメージに一番近いのではないかと考えられる。
人が往来しなくなった寂れた道ならば、落ち葉(枯れ葉)で覆われてしまうことから古道と枯道(枯れ葉の道)がイメージ的に重なるであろうか。
あるいは、一端吹き寄せられた枯れ葉の列(これを枯道と称するか)が風で舞い上げられて列の状態を失うことで、今はなくなった道、つまり古道の意味に通ずるか。
後者の考え方ならば、スペル名の「ロストウィンドロウ(Lost Windrow / 失われた枯れ葉の列)」にも通じそうではある。
弾幕も、小さな粒弾が列を作った直後すぐに散っていく様子が枯れ葉が列を作り、すぐに風で舞い上がって散っていく様子を表していると考えられる。
なお、こどうの読みでは他に鼓動・古銅・胡銅があるが、特に関連性は見受けられないので省略。
― 参考文献 ―
- 『広辞苑 第六版』 新村 出著 岩波書店 2008
- 『ランダムハウス大英和辞典 第2版』 小学館ランダムハウス英和大辞典第二版編集委員会編 小西 友七/安井 稔/國廣 哲彌/堀内 克明編集主幹 S. B.フレックスナー編集顧問 小学館 1994
- 『ジーニアス英和辞典 第3版』 小西 友七/南出 康世編集主幹 株式会社大修館書店 2003
- 『Yahoo!辞書(windrow)』 http://dic.yahoo.co.jp/