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― 考察 ― 九天の滝について
“九天の滝”とは、『東方風神録』Stage4のテロップに出現する名称である。 他のテロップを見る限り(妖怪の樹海、未踏の渓谷など)、これは現Stageの場所の名称を指していると見て間違いないであろう。 では、この”九天の […] -
3節 廻り巡る災禍の胎動
雛は、人々の災厄を引き受け、運び去る流し雛である。 その一方で、人々に災厄をもたらす厄神でもある。そう、先の2つの節で述べてきた。では、この一見相反する二つの側面は、如何にして結び付いたのであろうか? その答えは急いて出 […] -
1節 ヒトガタの負う厄、禍
流し雛。それは人間が持つ”穢れ”や罪、災厄を移し託す、いわば人間の身代わりとなる人形。 また、災厄を託した人形を川に流す行為・行事もそう呼ばれる。 そこには、災厄を託した人形が川を流れ去ってゆくことで人の身に降りかかる災 […] -
犬走 椛考察 ― 白狼と瀑布 ―
松浦静山には、東上総かずさ泉郡中崎村の農夫上がりの僕がいた。名は、源左衛門。 この男は7歳の折、氏神である八幡宮に詣でようとしたところ、その道の途中で天狗に攫われたという経歴を持っていた。 攫われて八年後、不浄であるとい […] -
3節 香を嗜む豊穣の神
豊かに稔った農作物を食い荒らそうとする鳥獣。そういった者達を追い払う為に人間によって立てられ、田畑に佇む人形。 それが、我々が抱く案山子の一般的なイメージであろう。 特に稲田に立てられることが多い為、案山子もまた秋の風物 […]