初版: ’08 6/2
緋想天のストーリーモードで、パチュリーに火符「アキバサマー」なるスペルカードがありました。
アキバとはおそらく秋葉原の事でしょう。そして、この秋葉原という地名は、昔この辺りに秋葉神社があったから。
秋葉神社は秋葉山を本山とする神社で、祀られている神は確か迦具土神(かぐつちのかみ)だったかと。と同時に、秋葉神社の近くに突如として清水が湧き出し、それを井戸とした。その井戸を蛙が守護しているというような伝承があるようで、この井戸の伝承から秋葉神社は火伏せの神として膾炙するようになったとも伝えられているようです。
なお、江戸時代においては江戸の町は木造の住宅が密集していました(しかも城が簡単に攻め入られないように家は迷路状に配置され、家と家の間は狭く入り組んでいたという話を聞いたことがあります)。
そんなわけで、一度火事が起きれば忽ち火の手は家々に移り大変だったようです。「火事と喧嘩は江戸の華」なんていう文句もありますし。
そんな状態ですので、火伏せの神である秋葉神社が崇められたのは自然だったのかもしれません。
そして、秋葉神社が祀られている地名が何時しか秋葉原と呼ばれるようになった…とか。
というような伝承を鑑(かんが)みれば、”火”符で”アキバ(→秋葉神社)”というのはある意味自然な繋がりといえるでしょう。
さて、その秋葉神社はその後、秋葉原から台東区に移され、現在は松が谷に鎮座しておられます。
…ところで。緋想天が世に出たのは5月25日。というわけなので、無論24日の時点で私が、秋葉原の地名の元になった秋葉神社が緋想天のネタにされていることなど知るはずも無かったわけですが…。
ふと気付いた。24日にその秋葉神社に自分が参拝していた事を!
…知らないうちに元ネタ巡っていたわけですか。こういう偶然ってあるものなのですねぇ…。