初版: ’08 6/12
相変わらずエプロンに書かれている文字の正体は判りません。しかし、一方でエプロンの縁の七色のアレについて気付いた事があります。アレの形が紙垂(よく注連縄に挟んであるジグザグの紙)のような気がするのです。形がしっかりとジグザグですし。
最初は七色なので虹→龍の発想かと考えたのですが、どうもそれだけではなさそうです。
天子の設定の元ネタは大村神社や名居神社にあり、紫ストーリーにて天子の一族が神社を持っているということが判っているので、紙垂をモチーフにしていてもおかしくは無いかと。
さて、アレが紙垂をモチーフにしているとすればそれはどういった意味を持つのでしょうか。
まず考えられるのは、それ自体が神聖さを表しているという可能性です。注連縄に付属している事からも、神聖さを表すと考えられます(↑まだ確証を得ていませんが)。
天子は紛いなりにも天人ですから、聖と俗のどちらに属すかといえば聖のはずです(本人は思いっきり俗っぽいですが)。なので、そういった意味では紙垂を持っていても不思議ではないでしょう。
また、一説には紙垂はその形から、雷を表していると考えられています。
雷はその音の通り”神鳴り”であり、その雷光は神の具現であるとも考えられたようです。雷雲は劇中でも言及がなされている通り龍の住処らしいので、ここからも龍との関連は見出せます。
しかし、ここではさらに別の見方をしてみたいと思います。
そこで用いるのは八卦です。八卦のうちの一つに、”震”があります。今作において、”震”という文字から連想できるものは地震ですが、八卦の”震”が表すものはどうも違っているようです。
それが表すものは、雷です。六十四卦まで拡張すれば、この”震”を二つ重ねたものは震下震上、震為雷で、雷を天空からの威嚇であると思い身を慎めば、その後に幸いがもたらされる象であるらしいです。
それ直接が今作と絡んでくるかというとまだ微妙なところですが、少なくとも雷と地震の間に関連を見出す事ができます。
地震といえば天子、雷といえば…衣玖。この二人は意外なところで繋がっているのかもしれません。
或いは雷を神の剣に見立ててると、次のような解釈もできます。
まず、落雷が発生すると大きく地面が震動します。それはさながら、緋想の剣を突き立てて地震を起こす天子の姿にも重ねられるのではないかと。