華符「破山砲」雑考

初版: ’08 11/17

少し気になる資料を発見したので、雑考とまで行かず紹介を。

紅 美鈴のスペルカード 華符「破山砲」について。

北宋代の書物『太平御覧』巻二三二には唐代、戴孚の『広異記』を引き、
山をも破ることのできるという”破山剣”の説話を記しているようで、その破山剣について。

その説話に拠れば、ある士人が田畑を耕している際に一振りの剣を手に入れた。

そこでその剣を磨いて市場に売りに出したところ胡人(西方の民族の人間)がこれを求め一千金の買い値を付けた。さらにその値をつり上げたが士人はこれを売ろうとせず、終いには胡人が士人の家にまで付いて来て百万金の値を付けることになった。そこで士人は漸く、翌日に胡人が現金を持って剣を取りに来ることを取り決めた。

その夜、士人は剣を不思議に思い、庭にあった帛搗石(帛を搗つ為の石)
に剣を向けると、たちまち石は真っ二つに割れたという。翌日、胡人が剣を取りに来たが剣は輝きを失っており、胡人はこれを嘆いた。

士人がこれを詰ると、胡人はその剣が破山剣といい、一度しか使えない。また、自分はそれで宝山を破ろうと思っていたが、剣は輝きを失っていた。何かを斬ったに違いない。と言ったので士人は昨晩のことを後悔し胡人に事情を説明したところ、胡人は一万金でこれを買い取ったという。

というのが、その説話のあらましのようです。”破山”という名は他にもありそうですが、まずスペルカードとはその名前の類似性が認められると考えられます。

次に、山をも破ることができるというその威力は「破山砲」のスペルカードの威力の高さ。

さらに、一度しか使えないというその性質は「破山砲」が強力な一撃を見舞う技であること、また「破山砲」には発動後の隙が大きいと、といった要素に結び付けることができそうなので、もしかしたら、華符「破山砲」はこれをモチーフに含んでいるのかも、ということで紹介させて頂きました。

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