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庭渡 久侘歌 考察
1. 鶏の神 鶏は古今東西で人間と関わりの深い動物の一つである。 例えば、古代ギリシャではプリニウス『博物誌』でB.C.371年にボイオティア人がスパルタ人に勝利した際に一晩中ときの声を上げたことでそれを予兆したといい、 […] -
6.神格化された炎
太陽の力を宿した空、その彼女に与えられた二つ名は”熱かい悩む神の火”であった。 霊烏路 空という名前には、神の力を宿す力があったのではないかと第1節で述べた。 では、その二つ名にはどういった意味が込められているのであろう […] -
火焔猫 燐/考察
1.焔の車輪 地獄の輪禍、火焔猫 燐。通称お燐。 その二つ名にある輪禍とは、自動車や電車といった車輪があるものに轢かれるという災難を指す。 一方で、”りんか”の音は燐火(湿地などで自然に燃える火、元素の燐が原因といわれ、 […] -
2.怪・力・乱・神
星熊 勇儀。 その姓は『御伽草子』の大江山酒呑童子の配下の四天王の名に由来していた。 この他にも、多くの要素がこの酒呑童子の物語に端緒を持っていたことは前節の通りである。 一方、そうした中で未だに触れられていない点がある […] -
2.橋姫 ― 嫉妬
前節では宇治の橋姫に纏わる伝承を紹介した。 ここで”嫉妬”という要素に着目してみると、宇治の橋姫の物語からは自身を鬼と為し、人を呪い殺すまでに至る程の凄まじい嫉妬を窺うことができる。 また、相手の男を殺すものとは異なる伝 […] -
― 考察 ― 秋姉妹について 第2章.秋 穣子
1節.その名前とスペルカード名、曲名 先程考察した秋 静葉の妹、秋 穣子。姉が紅葉を司る神であったのに対し、穣子は豊穣を司る。 これは、秋という季節の二面性をよく表していると思う。秋は先程も述べたが、冬の手前の時期に当た […] -
― 考察 ― 秋姉妹について
ここでは、『東方風神録 ~Mountain of Faith.』に登場する「秋 静葉」と「秋 穣子」の両者について考察を行う。 筆者は前回、稗田阿求について考察を行った。一応、阿求に関連しそうな事項は(筆者の多分な推測を […] -
1節 ヒトガタの負う厄、禍
流し雛。それは人間が持つ”穢れ”や罪、災厄を移し託す、いわば人間の身代わりとなる人形。 また、災厄を託した人形を川に流す行為・行事もそう呼ばれる。 そこには、災厄を託した人形が川を流れ去ってゆくことで人の身に降りかかる災 […] -
犬走 椛考察 ― 白狼と瀑布 ―
松浦静山には、東上総かずさ泉郡中崎村の農夫上がりの僕がいた。名は、源左衛門。 この男は7歳の折、氏神である八幡宮に詣でようとしたところ、その道の途中で天狗に攫われたという経歴を持っていた。 攫われて八年後、不浄であるとい […] -
ダブルスポイラー 犬走 椛 スペルカード
山のテレグノシス telegnosis 超自然的知識、千里眼、透視力。 tele-は遠いこと、遠距離を表す接頭語。 gnosisは古代ギリシャ語の認識・知識を表す語で、英語では霊的知識、神秘的直感といった意味を持つ。 こ […]