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― 考察 ― 九天の滝について
“九天の滝”とは、『東方風神録』Stage4のテロップに出現する名称である。 他のテロップを見る限り(妖怪の樹海、未踏の渓谷など)、これは現Stageの場所の名称を指していると見て間違いないであろう。 では、この”九天の […] -
― 考察 ― 秋姉妹について 第2章.秋 穣子
1節.その名前とスペルカード名、曲名 先程考察した秋 静葉の妹、秋 穣子。姉が紅葉を司る神であったのに対し、穣子は豊穣を司る。 これは、秋という季節の二面性をよく表していると思う。秋は先程も述べたが、冬の手前の時期に当た […] -
7.源符「厭い川の翡翠」 ~ 母なる大地
八千矛神(やちほこのかみ)(大国主命の別名の一つとされる)は、高志国(こしのくに)(現・福井県、富山県、新潟県の辺りの総称)へ妻問いに向かった。 その相手は、沼河比売命(ぬなかわひめのみこと)。 沼河比売命の殿に到着した […] -
2.お祭り好きな祟り神
前節では、「二拝二拍一拝」によって神々と対面することになった霊夢と魔理沙。 弾幕ごっこをお祭り、神遊びと称して次々とスペルカードを放つ諏訪子。 ところで、お祭りとは、あらかじめ神を迎える為の祭場を用意し、そこに神を降臨さ […] -
1節 弾幕と小説、渓谷に見ゆ姿
――木々の茂る夏の穂高山、濛々もうもうと霧が立ち込める梓川あずさがわの畔ほとりで、男は河童に遭遇した。 男には幾度かの登山経験があった。穂高山を登る道も心得ていた。それ故、彼はその日たった一人で靄もやのかかった山に入って […] -
2節 禍々しき悲運の廻転
先の節では、雛の”流し雛”としての性格を見てきた。 名からも窺えるように、雛を”流し雛”の習俗抜きで考えることはできないだろう、ということも先述した。しかし、雛の性格をそれだけで語ることができないと思われる。 キャラ設定 […] -
1節 ヒトガタの負う厄、禍
流し雛。それは人間が持つ”穢れ”や罪、災厄を移し託す、いわば人間の身代わりとなる人形。 また、災厄を託した人形を川に流す行為・行事もそう呼ばれる。 そこには、災厄を託した人形が川を流れ去ってゆくことで人の身に降りかかる災 […] -
犬走 椛考察 ― 白狼と瀑布 ―
松浦静山には、東上総かずさ泉郡中崎村の農夫上がりの僕がいた。名は、源左衛門。 この男は7歳の折、氏神である八幡宮に詣でようとしたところ、その道の途中で天狗に攫われたという経歴を持っていた。 攫われて八年後、不浄であるとい […] -
2節 豊穣なる秋の神
今度は、穣子について見てみよう。 彼女もまた、”秋”の姓を持つ神であり、秋を司ることは姉と変わりは無い。 秋符「オータムスカイ」 秋符「秋の空と乙女の心」 Autumn Sky。それは秋の空。一方の上位スペルカード、秋符 […]