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庭渡 久侘歌 考察
1. 鶏の神 鶏は古今東西で人間と関わりの深い動物の一つである。 例えば、古代ギリシャではプリニウス『博物誌』でB.C.371年にボイオティア人がスパルタ人に勝利した際に一晩中ときの声を上げたことでそれを予兆したといい、 […] -
3.第三の目
目は知覚のシンボルである。第2節の冒頭でそう述べた。 さとりは自身の持つ第三の目で相手の心を知覚する。 第三の目がさとりと深い繋がりを持っていることは、テーマ曲「少女さとり ~ 3rd eye」の名に”3rd eye”と […] -
2.無数の目
古明地 さとりの容姿の中でも、一際存在が際立つ第三の目。 目は一般に知覚のシンボルであり、理解力や判断といったものに通じるとされる。 さらには、全知や全てを見通すような神性といったものまで表すこともあるという。 知覚のシ […] -
2.怪・力・乱・神
星熊 勇儀。 その姓は『御伽草子』の大江山酒呑童子の配下の四天王の名に由来していた。 この他にも、多くの要素がこの酒呑童子の物語に端緒を持っていたことは前節の通りである。 一方、そうした中で未だに触れられていない点がある […] -
― 考察 ― 秋姉妹について
ここでは、『東方風神録 ~Mountain of Faith.』に登場する「秋 静葉」と「秋 穣子」の両者について考察を行う。 筆者は前回、稗田阿求について考察を行った。一応、阿求に関連しそうな事項は(筆者の多分な推測を […] -
6節.神を想起する文様
さて、これまで5節に渡り東風谷 早苗という人物を様々な角度から見てきた。 ここでは、東風谷 早苗に関する文様について見てみたいと思う。 そこで始めに見るのは、その服に散りばめられた文様である。 東風谷 早苗の服には、水玉 […] -
2節 河川の城塞
河童、それは水辺に棲む妖怪である。その名を冠したスペルカードはいずれも、河童の特性に準拠を示す。 河童「お化けキューカンバー」 Cucumberとは、胡瓜のことであり、第1節で述べた通り河童の好物として膾炙(かいしゃ)し […] -
1節 ヒトガタの負う厄、禍
流し雛。それは人間が持つ”穢れ”や罪、災厄を移し託す、いわば人間の身代わりとなる人形。 また、災厄を託した人形を川に流す行為・行事もそう呼ばれる。 そこには、災厄を託した人形が川を流れ去ってゆくことで人の身に降りかかる災 […] -
1節 舞い踊る秋の神
先に述べた通り、秋は情景豊かである。 この風光明媚な紅葉を司る神が秋 静葉である。紅葉の闌けりは艶やかで美しい。その一方で、枯れ葉が舞い散った後の木々の姿は冬の訪れを告げ、人々に寂寥感をもたらす。 “静葉”の名や、その二 […] -
八坂 神奈子雑考 ― 菊、月について ―
八坂 神奈子が『東方風神録 ~ Mountain of Faith.』本編中において背負う菊花や草の文様が描かれた後光。 時として赤青緑の光の三原色に分かれて螺旋状に回転するそれは、静止状態では白い光を放ち静かに脈動して […] -
非想天則とりとめのない雑考
初版: ’09 8/22 BGM the Grimoire of Alice 旧作の曲のアレンジ。今回この曲が引用された理由はもしかしたら、さる7月28日に『the Grimoire of Marisa』が発売された影響 […] -
核融合炉心部の背景について
初版: ’09 8/31 今回は空と対戦する核融合炉心部の背景に着目したいと思います。そこで気が付いたことを雑感として述べてみたいと思います。 ここでまず目に付くのは、まず壁部に描かれている八卦の文様。そしてその壁の面か […]