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神符「神が歩かれた御神渡り」 ― 考察 ―
先日(2013年の話)、諏訪湖にて二季ぶりに御神渡りが観測されたと言う。 そこで、これを機として、軽く神符「神が歩かれた御神渡り」について考察してみようと思う。 神符「神が歩かれた御神渡り」とは、八坂 神奈子がエクストラ […] -
ダブルスポイラー 洩矢 諏訪子 スペルカード
神桜「湛えの桜吹雪」 “湛え(湛/たたえ)”とはかつて諏訪で行われていた大御立座神事で、ミサクチ神を降ろす場所のこと(洩矢 諏訪子考察第2章も参照)。 特に、湛の中で七湛木(下記)は著名。 桜湛木 峯湛木 真弓(檀)湛木 […] -
― 考察 ― 九天の滝について
“九天の滝”とは、『東方風神録』Stage4のテロップに出現する名称である。 他のテロップを見る限り(妖怪の樹海、未踏の渓谷など)、これは現Stageの場所の名称を指していると見て間違いないであろう。 では、この”九天の […] -
射命丸 文/雑考 ― あやややや ―
あやややや これは言うまでも無く、『東方風神録 ~Mountain of Faith.』ステージ4にて霊夢や魔理沙と対峙した文が発した言葉である。 このセリフを見て、ある者は毒気を抜かれ、またある者はまだ姿を見せていない […] -
― 考察 ― 秋姉妹について 第2章.秋 穣子
1節.その名前とスペルカード名、曲名 先程考察した秋 静葉の妹、秋 穣子。姉が紅葉を司る神であったのに対し、穣子は豊穣を司る。 これは、秋という季節の二面性をよく表していると思う。秋は先程も述べたが、冬の手前の時期に当た […] -
― 考察 ― 秋姉妹について
ここでは、『東方風神録 ~Mountain of Faith.』に登場する「秋 静葉」と「秋 穣子」の両者について考察を行う。 筆者は前回、稗田阿求について考察を行った。一応、阿求に関連しそうな事項は(筆者の多分な推測を […] -
出典、参考資料
― 出典 ― 『東方風神録 ~ Mountain of Faith.』 上海アリス幻樂団製作 2007 ※劇中の会話・テロップ、キャラ設定.txt など) ― 参考文献 ― 『神長官守矢史料館のしおり』 茅野市神長官守矢 […] -
8.源符「厭い川の翡翠」 ~ 柄杓と安産祈願の信仰
前節では、源符「厭い川の翡翠」について述べた。 そこでこのスペルカードは、諏訪子の能力の発現、万物を生み出すような大地母神の母性、豊饒といった神格の表れではないかと述べた。 ここでは、それを起点として関連しそうな事象を見 […] -
7.源符「厭い川の翡翠」 ~ 母なる大地
八千矛神(やちほこのかみ)(大国主命の別名の一つとされる)は、高志国(こしのくに)(現・福井県、富山県、新潟県の辺りの総称)へ妻問いに向かった。 その相手は、沼河比売命(ぬなかわひめのみこと)。 沼河比売命の殿に到着した […] -
6.手長足長さま
名高い山々に囲まれた諏訪盆地。ここには、諏訪湖が湛えてられている。 その諏訪湖の東岸部に、二つの神社が存在する。一社は諏訪市上諏訪茶臼山に鎮座する手長神社、もう一社は、同市四賀普門寺に鎮座する足長神社である。 これらの神 […] -
5.蛙の表象2
さて、今度は前節にて挙げたスペルカードのうち、土着神「ケロちゃん風雨に負けず」以外のスペルカードについて見てみようと思う。 そこでキーワードとなるのは「蛙狩」である。 「蛙狩」とは、諏訪大社上社・本宮において正月一日に執 […] -
4.蛙の表象1
守矢一族の祖神であり、説によっては守矢一族を表象した存在ともいわれる洩矢神。また同神は洩矢神社の祭神として現在もその名を残している。 一方の諏訪子は、東風谷 早苗の遠い祖先であり、ミシャグジ様を束ねる神でもあった。加えて […] -
3.洩矢神
諏訪の地に諏訪大明神こと建御名方神が侵入した際、その地に先住していた民族が天竜川の河口で迎え撃った。 その民族の長が洩矢神であった。 そして、 洩矢ハ鐵(鉄)輪を持シテアラソヒ、 明神(建御名方神)ハ藤ノ枝ヲトリテ是ヲ伏 […] -
2.お祭り好きな祟り神
前節では、「二拝二拍一拝」によって神々と対面することになった霊夢と魔理沙。 弾幕ごっこをお祭り、神遊びと称して次々とスペルカードを放つ諏訪子。 ところで、お祭りとは、あらかじめ神を迎える為の祭場を用意し、そこに神を降臨さ […] -
1.全ての始まり ― 二拝二拍一拝 ―
開宴「二拝二拍一拝」 それは、土着神の頂点・洩矢 諏訪子が最初に行使するスペルカードである。 「二拝二拍一拝(二礼二拍一拝、二拝二拍手一拝など幾つかの呼び方あり)」とはいうまでもなく、神社で神を拝み、祈願する際に行う所作 […]