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洩矢 諏訪子考察 ― 謎多き古の神 ―
1.全ての始まり ― 二拝二拍一拝 2.お祭り好きな祟り神 3.洩矢神 4.蛙の表象1 5.蛙の表象2 6.手長足長さま 7.源符「厭い川の翡翠」 ~ 母なる大地 8.源符「厭い川の翡翠」 ~ 柄杓と安産祈願の信仰 出典 […] -
東風谷 早苗補考 ― 果と穀 ―
前回の補考では、東風谷 早苗の用いる秘術や準備のスペルカードに見られる晴明桔梗印に纏わる事物として九字の印を題材に取り上げた。 それと同時に、『東方地霊殿 ~Subterranean Animism.』にて用いたスペルカ […] -
東風谷 早苗補考 ― 道満晴明 ―
神霊を一子相伝の秘術で招き寄せ、奇跡を起こす風祝(かぜはふり)東風谷 早苗。 彼女は秘術「グレイソーマタージ」や準備「神風を喚ぶ星の儀式」といったスペルカードに加え、Stage5道中やボス戦開始直後に五芒星の形の弾幕を展 […] -
東風谷 早苗考察 ― 神霊と奇跡を喚ぶ少女 ―
1節.幻と現を越えた巫女 2節.奇跡の秘術 3節.東風が吹く・1 4節.東風が吹く・2 5節.奇跡を喚ぶ星の祭儀 6節.神を想起する文様 補考 東風谷 早苗補考 ― 道満晴明 ― 東風谷 早苗補考 ― 果と穀 ― -
6節.神を想起する文様
さて、これまで5節に渡り東風谷 早苗という人物を様々な角度から見てきた。 ここでは、東風谷 早苗に関する文様について見てみたいと思う。 そこで始めに見るのは、その服に散りばめられた文様である。 東風谷 早苗の服には、水玉 […] -
5節.奇跡を喚ぶ星の祭儀
ミサクチ神を招き寄せる祭儀。 それが神長官・守矢一族の秘術であり、東風谷 早苗の秘術もこれと同質のものであると述べた。現代において、守矢一族に伝えられていた秘術は既にこの世から失われてしまった。 これを、東風谷 早苗は五 […] -
4節.東風が吹く・2
先程は、東風に纏わる逸話から守矢の姓を想起し、洩矢神に至った。 今度は、別の角度から”東風”について見てみたいと思う。 風は古来、神などの霊的存在を運ぶ存在として捉えられていた。 陰暦10月に吹く西風を”神渡(かみわたし […] -
3節.東風が吹く・1
祀られる風の人間・東風谷 早苗。 1節で述べたように、”早苗”という名は実在の人物・守矢 早苗氏に由来していると考えられる。 一方で、”コチヤ”の音が”モリヤ”の音と類似している点も見逃してはならないだろう。 ところで、 […] -
2節.奇跡の秘術
諏訪神社の祭儀を司ってきた神長官。 その祭儀の方法は、建御名方神が入諏するより以前から千年以上の昔から連綿と受け継がれてきた。 神官制度廃止によって存続が不可能になるまで、一族に受け継がれてきた秘術は 真夜中、火の気のな […] -
1節.幻と現を越えた巫女
永きに渡り、諏訪大社(昔は諏訪神社といった)の一切の祭儀を取り仕切っていた神職・ 神長官(じんちょう)。 諏訪神社の祭神・建御名方神(たけみなかたのかみ)の末裔である大祝(おおはふり)の下でその能力を遺憾なく発揮した神長 […] -
射命丸 文考察 ― 道標の風 ―
1節.恐慌たる風神 2節.要害なる山の先導神 射命丸 文補考 ― 塞の神の系譜 ― -
射命丸 文補考 ― 塞の神の系譜 ―
塞(さえ(さい))の神、道祖神、道陸神、岐神(くなど(ふなど)のかみ)、衢神(ちまたのかみ)…今記した神々の名は、”塞の神”と同一視され、習合している神である。 第2節で述べたように、これらの神は射命丸 文との関連が深い […] -
2節.要害なる山の先導神
天照大御神の孫、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天上の高天原(たかまがはら)より地上の葦原中国あしはらなかつくにに降りようとしていた。 その際、瓊瓊杵尊は多くの神々を従えており、一行は天地の間にある”天の八衢(あめのやちまた […] -
1節.恐慌たる風神
“風”は古来より、農耕の敵とされてきた。 山より吹き降ろす強風は上空との温度差によって冷害をもたらしたり、或いは山を下る際に急激に温度を上げて熱風となり、フェーン現象をもたらすこともある。 どちらにせよ、農作物にとっては […] -
3節 水神零落
“水を操る程度の能力”。 第2節では灌漑によって流水を制御する様子からその能力に迫ってみた。 ここでは、別のアプローチによってこの能力を紐解いてみたい。その為には、再度河童の起源にスポットを当てる必要がある。 ただし、そ […]